今日の1科学【ヒラメ】
ヒラメは両目が2つとも体の左側に、カレイは右側についています。なぜこんなふうに進化したのでしょう?
ヒラメやカレイは、海底の砂に潜って、飛び出した目だけを砂から出して、ヒラメは小魚やエビを、カレイは砂のなかの虫を食べます。
このようなエサの取り方をするには、平べったい体を横倒しにするほうが有利です。その場合、体の下になる方に目があっても役に立ちません。このため、両目が上になるように進化してきました。
ヒラメもカレイも、卵からかえったばかりのときは、他の魚と同じような姿をしています。成長するにつれて、体が平べったくなり、目が片側に寄ってきます。といっても、目が頭の上を移動するのではなく、頭蓋骨そのものがねじれるのです。
この成長の様子が、進化の過程を表していると考えられています。