今日の1科学【自転が約2倍の遅さに】
地球が1日に1回転することを「自転」といいます。これに2倍の時間がかかるようになったら、どうなるのでしょうか。
地球は西から東に自転しています。地球1周は4万㎞ですが、東京のある北緯35度に沿って1周すると3万2800㎞になります。これを24時間で動くので、スピードは時速1368㎞です。私たちは気づきませんが、地面はこの猛烈なスピードで、西から東へ動いているのです。
ここで、いきなり1日が50時間になったら?地面は3万2800㎞÷50時間=時速656㎞に速度を落とします。それでも、人間や動物や建物は、慣性の法則によって、時速1368㎞で動き続けようとするので、地面に対して時速712㎞で前方に投げ出されます。車が急ブレーキをかけたのと同じです。人は飛び、犬も猫もモモンガも吹っ飛んで、建物は倒れるでしょう。不用意な願いが、地球を滅ぼすこともあるので、ご注意を。