今日の1科学【昔話を科学的に納得できるものに】
モモンガ先生とエイコは「昔話を科学的に納得できるものにしたい」という思いで活躍してきました。これにはどんな意味があったのでしょうか。
昔話は、人間の想像力によって生み出されたものなので、現実には起こりえない現象が、よく起こります。でもそれを「起こり得ないから考えてもしかたがない」と切り捨ててしまうと、何も始まりません。想像と現実とのあいだには、必ずつながりがあります。たとえば「鳥が飛べるのだから、人間も飛べるのではないだろうか」というふうに。そのつながりを追究することで、飛行機やロケットは生まれました。
科学は現実世界のなかだけを考えるものではなくて、想像が科学のきっかけになったり、エネルギーになったりします。だから、科学は現実と想像をつなぐはしごになります。そのはしごを上ったり下りたり、転げ落ちたりするドタバタは、楽しいマンガになるのではないかと考えて、僕は3人のマンガ家の先生と、このマンガを作ってきました。