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牡丹灯籠 第1話

柳田理科雄のちょこっと解説!

柳田理科雄

今日の1科学【灯籠】
灯籠とは、木や金属の枠に紙を貼り、ろうそくの火が風で消えないようにした昔の照明器具のことです。

灯籠には、置いて使う「置き灯籠」と、吊り下げて持ち運ぶ「吊り灯籠」があります。室内で使われる「行灯(あんどん)」や、折り畳める「提灯(ちょうちん)」とは別のものです。石を削って作ったものは「石灯籠」と呼ばれ、いまでもお寺や神社にあります。

怪談『牡丹灯籠』では、幽霊になったお露さんが、牡丹の絵を描いた吊り灯籠をお付きの人に持たせて、新三郎の家に通います。ここから『牡丹灯籠』というタイトルになったんですね。ああ、もう、このタイトルだけで怖い!