今日の1科学【粉塵爆発】
マグネシウムは原子番号12番の金属で、いろいろな物質と反応します。
とくに、空気中で火をつけると酸素と激しく反応して、眩しい光を出します。昔、電池が発達していなかった頃は、その光がカメラのフラッシュとして使われていました。薄いテープ状にしたものは「マグネシウムリボン」と呼ばれ、理科の実験によく使われます。
マグネシウムが粉末になって空気中に漂っているときに、火の気があると爆発します。このような爆発を「粉塵爆発」と言います。粉末になると、同じ重さでも、塊のときよりたくさんの酸素に触れるので、こうした激しい反応が起こります。
粉塵爆発は、炭素の粉などでも起こり、石炭を掘る炭鉱では、粉塵爆発による事故が何度も起きました。
物質の性質には、面白いものもありますが、危険なものもあります。科学は、安全に、正しく使わなければなりません。