今日の1科学【時速112㎞】
巨大なペットボトルがあれば、人間が乗って飛べるのでしょうか。今日のマンガでは、この疑問に答えています。
2L入りのペットボトルは、高さ30㎝、重さ48gです。マンガでは、巨大ペットボトルの高さを8倍の「2.4m」と設定しました。
普通のペットボトルを8倍に拡大すると、重さは25㎏になりますが、空気の圧力と自分の重量に耐えるには、8倍よりも厚くする必要があります。その結果、重さは70㎏になります。イカロスの体重を60㎏とすると合わせて130㎏です。
これに200L=200㎏の水を入れて、ペットボトルが耐えられる5気圧(まわりの空気の圧力の5倍)まで空気を入れると、水は時速72㎞で噴き出します。その反作用で、イカロスとペットボトルは時速112㎞で飛んでいきます。
地面からの角度が30度のとき、空気抵抗を無視して計算すると、飛距離は85mです。ただし、着地の速度も時速112㎞なので、巨大ペットボトルが手に入っても、有人実験をするのはやめたほうがよいと思います。