今日の1科学【サルの尻】
サルの尻には、なぜ毛が生えていないのでしょうか。
人間はまっすぐ立って歩く姿勢を保つために、尻の筋肉が発達しています。この筋肉を大臀筋(だいでんきん)といい、その上に皮下脂肪が重なり、薄い皮膚で覆われています。
これに対して、サルは4の足で歩くので、大臀筋が人間ほど発達していません。また、ニホンザルなどオナガザル科のサルは、硬い木や岩に座ることが多いので、傷つくことのないように尻の皮膚が厚く発達しています。この皮膚のかたまりを「尻だこ」といいます。人間の皮膚も、同じ場所に繰り返し力をかけていると「ペンだこ」や「バットだこ」のように厚くなりますが、サルの尻だこは生まれつきのものです。
すると、こんな格言があってもいいかもしれません。
人間の尻は歩くためにあり、サルの尻は座るためにある。
使う場面があるかな~。