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白雪姫 第2話

柳田理科雄のちょこっと解説!

柳田理科雄

今日の1科学【白雪姫】
皆さんもよくご存じの『白雪姫』は、グリム童話の一つで、次のようにして始まります。

「ある国に、とてもかわいい王女が生まれました。肌は雪のように白く、紙は石炭のように黒く、唇は血のように赤かったので、白雪姫と名づけられて大切に育てられました」。

人間の肌の色は、「メラニン」という黒い色素がどのくらい含まれているかで決まります。白雪姫の肌が雪のように白いのは、メラニンがとても少なかったからだと考えられます。

髪の色も、メラニンの量で決まります。石炭が黒いのは、炭素という黒い粉の集まりだからですが、とにかく髪にメラニンが多かったのでしょう。

唇が赤いのは、まさに血の色が見えているからで、血行がとてもよかったと考えられます。白雪姫はとても健康的な女の子だったんですね。