今日の1科学【燃料】
火が燃えるには「燃料」「酸素」「一定以上の温度」の3つが必要です。これを「燃焼の3条件」といいます。これは、火事を消すのにも応用されています。
江戸時代の火消したちの第一の仕事は、火元のまわりの家を壊して、材木を別の場所に運ぶことでした。こうして、燃料をなくしていたわけです。
現在の化学消防車は、油や薬品の火災のときは、火元を二酸化炭素の泡で覆います。これは、二酸化炭素に「火を消す能力」があるからではなく、空気に含まれる酸素を火元から遮断しているのです。
普通の消防車は、火元に水をかけます。燃えているものの温度を下げて、燃焼をストップさせるためです。
学校の理科で習うことは、単なる「知識」ではなく、このように世の中のいろいろなところで役立っています。