1話目から読む

3つの願い 第3話

柳田理科雄のちょこっと解説!

柳田理科雄

今日の1科学【これが一つめの願いです】
モモンガ先生は「考える時間をくれ」と言って、3つの願いのうちの一つを使ってしまいます。このように「そんなつもりはないのに、願いを浪費してしまう」のが、フランスの昔話『3つの願い』の面白いところです。

昔話の夫婦は、次のようにして3つの願いを使い果たしてしまいます。

どんな願いにしようか考えて、疲れてしまった奥さんが、つい「長さ1mのソーセージを食べてみたい」というと、天井からソーセージが落ちてきます。これが最初。

願いを無駄づかいしたことに怒った旦那さんが「そんなソーセージなんか、お前の鼻にくっついてしまえ!」と言うと、ソーセージは奥さんの鼻にくっつきました。これが2つめ。

奥さんが「鼻から取っておくれ!」と叫ぶと、取れました。これが3つめ。

2人はソーセージを晩ご飯にして、それからは質素に暮らしました。結局、最初の願いはかなったわけですね。