今日の1科学【ウミガメ】
カメは世界に300種類ほど生息しているけど、そのうち海に棲むウミガメは7種類だけです。ウミガメは、海中での生活に便利なように、前肢と後ろ足はヒレのような形になり、また甲羅は平べったくなっているので、陸や沼のカメのように、頭や手足を引っ込めることができません。敵に襲われたら、甲羅で防御するのではなく、速く泳いで逃げる道を選んだカメといえます。
また、人間と同じように肺で呼吸するため、ときどき水面に顔を出して息をします。ずっと潜っていることはできません。
カメは、殻に包まれた卵を産みます。その卵は太陽の熱で温められて育つので、ウミガメは卵を陸上に産む必要があります。だから、産卵のときだけ砂浜に上がってくるんですね。
日本の場合、その時期は5月~8月頃で、時間帯は夜中です。そう思うと『浦島太郎』でカメが子どもたちにいじめられていたのは、ちょっと不思議ですね。なぜウミガメが昼間、砂浜にいたのでしょう? それとも、あれは夜中の話だったのかなあ。