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ヤマタノオロチ 第1話

柳田理科雄のちょこっと解説!

柳田理科雄

今日の1科学【ヤマタノオロチ】
奈良時代の初めに、『古事記』(712年)、『日本書紀』(720年)という2つの本が作られました。
どちらも日本の国の成り立ちが神話で語り始められていますが、『古事記』は人物ごとに、『日本書紀』は年代ごとに書かれているなどの違いがあります。『古事記』と『日本書紀』を合わせて「記紀」といい、ヤマタノオロチはどちらにも登場します。

『古事記』によれば、ヤマタノオロチは「八つの頭に八つの尻尾を持ち、その長さは谷を八つ、山の尾根を八つも渡るほど大きかった」そうです。ヤマタノオロチがいたのは、出雲(島根県東部)の国で、その付近の地図で測ると、「八つの谷と山の尾根を渡る長さ」とは20㎞です! 長さと太さの割合がオオアナコンダと同じだとすると、太さは667m。東京スカイツリー(634m)より高い! 体重を計算すると216億t!

そこまで大きいと、とてもマンガには描けませんので、筆吉純一郎先生にヤマタノオロチを適度な大きさに描いてもらいました。