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アラジンと魔法のランプ 第9話

柳田理科雄のちょこっと解説!

柳田理科雄

今日の1科学【砂漠の地下にたまっている塩分】
土には、もともと塩分が含まれています。海の水が塩辛いのは、土に含まれた塩分が雨に溶けて川に流れ込み、海にたまるからです。

砂漠にはあまり雨が降らないので、地下の土には塩分が含まれたままになっています。また、地下に染み込んだ水は、地面が乾燥すると、地表に上がってきます。このため、砂漠にただ水をまくと、塩分が水といっしょに地表に上がってきて、植物がますます育たない土地になってしまいます。

これを防ぐために、砂漠を植物の育つ土地にする「砂漠の緑化」では、水が地下に染み込んでいかない工夫をしています。たとえば、紙おむつにも使われている吸水性の素材を木の根に巻いて、水が木の根だけに吸い込まれるようにしています。