今日の1科学【火花が出る仕組み】
昨日のクイズの答え。
空気抵抗を無視した場合、高さ634mの東京スカイツリーのてっぺんから落ちる速度は、秒速112m=時速401㎞です。
さて、マンガでは、お坊さんたちがカブトをかぶって頭をぶつけたら、火花が飛んで、五重塔は丸焼けになりました。なぜカブトだと、火花が出るのでしょうか。
カブトの頭をおおう部分は、鉄のなかでも硬くて丈夫な「綱」でできています。鋼を、他の鋼や石などにぶつけると、表面がわずかにはがれて、小さな破片が飛び散ります。その破片は、ぶつけたエネルギーで熱くなっているので、空気中の酸素と反応して燃えます。これが火花です。
岩石やガラスも硬いですが、酸素と反応しないので、火花は出ません。また、鋼以外の金属も、柔らかいので、火花は出ないことが多いようです。