今日の1科学【夢】
眠っているときに、夢を見ることがあります。夢とは何でしょうか。
睡眠には「脳の眠り」と「体の眠り」があります。眠りに入ると、まず脳の眠りが始まります。
脳の眠りには4つの段階があり、浅い眠りから深い眠りへと進んでいきます。そして、30~60分経つと、だんだん眠りは浅くなり、10~20分の体の眠りに入ります。それが終わると、また脳の眠りが始まります。脳の眠りが始まってから、体の眠りが終わるまで、およそ1時間30分で、一晩の眠りで、これを何度か繰り返します。
脳の眠りのあいだに、成長ホルモンが出され、脳の傷ついた部分が修復されたり、脳のなかで新しいネットワークが作られたりします。
体の眠りのあいだは、脳は起きていて、昼間に経験した記憶を「これは覚えておこう、これはいらない」と整理しています。もしこれをしなかったら、大量の記憶がごちゃごちゃにたまって、私たちはものを考えられなくなるでしょう。この「記憶の整理」が「夢を見ること」だと考えられています。