今日の1科学【2匹ぐらい】
もし、ハーメルンの町に、夫婦2匹のネズミが残ったら、どうなるのでしょうか。
1年後は、400倍になって800匹。
2年後は、その400倍になって32万匹。
3年後は、そのまた400倍で1億2800万匹!
このように、同じ数とをどんどんかけていく関係を「指数関数」といいます。ネズミ算は、指数関数の代表例です。
もちろん、どこかで、餌が足りなくなったり、住む場所が亡くなったりして、増え方は鈍るでしょうが、もしその要因を考えなければ、恐ろしいことになります。
『ハーメルンの笛吹き男』の舞台となった1284年から、今年の2017年まで733年が経っています。すると、2匹から始まって、400倍を733倍繰り返し、答えは400000……(0が1907個)匹!
借金の利子も指数関数です。何事も「これくらいならいいか」という考え方は、取り返しのつかない事態を招きます。気をつけましょう。