今日の1科学【木こり】
ヨーロッパの昔話には、木こりがよく登場します。木こりとは、どういう仕事をする人だったのでしょうか。
「ヨーロッパの家は石でできている」というイメージがありますが、ヨーロッパでも昔は、神殿や教会を除いて、建物は木でできていました。城や砦が石で作られるようになったのは、1600年代からです。このため、ヨーロッパでも、建物を作るためにたくさんの木が必要でした。また、木は家具や農具や燃料にもなりました。そのために木を切り出すのが「木こり」の仕事です。
昔のヨーロッパでは、森は「一度入ったら出られない」「魔物が棲む」と考えられていた恐ろしい場所でした。その森に入って働く木こりは、特別な存在だったようです。だから、昔話によく登場するのかもしれません。