今日の1科学【臼】
臼(うす)には「つき臼」と「ひき臼」があります。
ひき臼は、円盤型に削った2枚の石を重ねたもので、小麦やソバの実や大豆を粉にするための道具です。上の円盤を上石(うわいし)、下の円盤を下石(したいし)といい、穴に小麦などを入れながら上石を回すと、砕かれ、すりつぶされて、上石と下石の隙間から粉になって出てきます。構造に違いはありますが、ひき臼は世界じゅうにあり、水車や風車で回すものもあります。
つき臼は、木の幹や石をくり抜いたもので、杵(きね)でついて、餅つきや脱穀(米や麦から殻を落とす)や精米(玄米からぬかを落として白米にする)に使われます。『さるかに合戦』で活躍したのは、つき臼です。