今日の1科学【見物料】
お金には、紙でできた「紙幣」と、金属でできた「硬貨」があります。
硬貨の始まりは、紀元前から作られた金貨や銀貨です。もちろん、金や銀やとして、それだけの価値がありました。
紙幣の始まりは、1500年代から、ヨーロッパの銀行が、金を預けた人に渡した証明書です。それを銀行に持っていけば、いつでも金と交換できました。
1930年ごろから、金に関係なく、国が紙幣を発行するようになりました。太平洋戦争が終わった1945年から、日本もその制度になりました。
つまり、1万円札が1万円分の価値を持っているのは、日本の政府が「この紙には1万円の価値がある」と認めているからです。1万円札そのものに価値はありません。これは硬貨も同じで、500円玉に500円の価値はなく、逆に1円玉は1円以上の価値があります。