今日の1科学【電話が切れちゃって】
電波の状態が悪くなると、携帯電話は急にプツンと切れることがあります。いったいどうしてでしょう?
携帯電話は、自分の携帯から相手の携帯に電波が飛ぶのではありません。
それぞれの携帯は、あちこちにある「無線基地局」というアンテナと、電波をやり取りしています。無線基地局は、いろいろな設備を通じて、世界中の無線基地局と光ファイバーなどでつながっています。
携帯電話は、自分の近くにあるなかで、いちばん電波の状態のいい無線基地局を選んで交信しています。その場から移動したり、建物のなかに入ったりすることによって、電波の状態が悪くなると、もっと状態のいい無線基地局を探して、そちらに切り替えます。車や電車などで移動しながら通話するために開発された、とても賢い仕組みです。
ところが、その切り替えがうまくいかなくて、電波の状態のいい無線基地局が見つかっていないのに、いま使っている無線基地局との交信が切れてしまうことがあります。そういうとき、電話はプツンと切れてしまいます。
これはちょっと困るので、これから改善されていくのではないでしょうか。