今日の1科学【群れ】
動物や鳥のなかには、群れを作るものがあります。ハクチョウも、その一つです。
群れを作ると、他の動物に狙われにくくなります。たとえ狙われたとしても、仲間が食べられているあいだに、自分は逃げることができます。
また、襲う側の動物も、群れを作って協力すると、狩りが成功する確率が高くなります。そして、群れを作ると、オスとメスが出会いやすくなります。
ただし、群れを作るのはいいことばかりではありません。
大勢の仲間がいるので、同じ場所にいると、食べものが足りなくなります。これを防ぐために、群れで移動する動物もいます。
また、同じ仲間のあいだばかりで子どもを産んでいると、遺伝子が同じになって、環境の変化や病気に弱くなります。これを防ぐために、群れが合体したり、分裂したり、オスだけが群れから群れへ移動する動物もいます。
人間も、群れを作る動物です。群れで暮らすために、農業や工業を始め、法律などのルールを作ってきました。