今日の1科学【煙突】
煙突は、何のためにあるのでしょうか。煙を家の外に出すためだけではありません。
暖炉などで温まった空気は、軽くなって上昇します。暖炉の上に煙突があると、空気は煙といっしょに煙突から上空へ逃げていきます。すると、部屋のなかの空気が少なくなるので、ドアや壁の隙間から、外の空気が入ってきます。こうして、暖炉には酸素をたくさん含んだ新しい空気が次々に流れ込みます。
つまり、煙突があることによって、「酸素の少なくなった空気は外へ」「酸素の多い空気は暖炉へ」というスムーズな空気の流れができます。このため、煙突のある暖炉では、たき火より火が盛んに燃えます。
キャンプファイヤーで薪を四角く並べて高く積むのも、煙突と同じ効果を生むためです。空気を制する者は、炎を制するわけですね。