今日の1科学【イモやゴボウ】
イモやゴボウや海藻やキノコには、食物繊維がたくさん含まれています。食物繊維は、糖質、タンパク質、脂肪、ミネラル、ビタミンと並ぶ6大栄養素の1つです。
人間の体では食物繊維は消化できませんが、腸内に住む細菌のなかには食物繊維を分解できるものがいて、人間のエネルギー源になる物質や、腸の調子を整えてくれる物質を作り出します。だから、6大栄養素の1つとされています。
食物繊維を分解する細菌は、二酸化炭素やメタンや水素も作ります。これがおならになるわけですから、ありがたいような、迷惑なような……という気がしますが、食物繊維から作られるおならは、量が多い代わりに、臭いはありません。
また、腸にはタンパク質を分解する細菌もいます。これらは、硫化水素、インドール、スカトール、メルカプタンなど臭いのある気体を作り出します。量はそれほど多くはありません。
タンパク質が含まれるのは、肉、魚、卵、牛乳、チーズなどで、イモやゴボウに比べれば「ごちそう」というイメージのある食べ物です。
お金持ちになってぜいたくな食生活を送るようになった屁っぴり嫁ごは、臭いおならを少しだけするようになったわけですね。めでたし、めでたし。いや、めでたいかな?