今日の1科学【風呂の釜焚き】
現在のお風呂は、ガスや電気で沸かしたり、ゴミ焼却場の熱で沸かしたお湯が蛇口から出てきたりします。でも昔は、鉄でできた浴槽に水を張って、下から火を焚いて沸かすなどしていました。
もっと昔は、お湯に入るのではなく、薬草を入れて沸かしたお湯の蒸気を部屋のなかに満たした「蒸し風呂」に入っていました。
つまり、お風呂を沸かすのに火を焚く必要があったのです。大きな屋敷では、それを専門の仕事にしていた人もいたようです。
鉄でできた浴槽は江戸時代から広まり、「五右衛門風呂(ごえもんぶろ)」と呼ばれました。僕も子どもの頃には五右衛門風呂に入っていました。小学3年生頃からは風呂焚きも任されましたが、うまく火を燃やすのはなかなか難しく、いろいろ工夫しました。僕の場合、風呂焚きも科学への入り口だったかもしれません。