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ウイリアム・テル 第7話

柳田理科雄のちょこっと解説!

柳田理科雄

今日の1科学【吸盤】
吸盤は、ゴムや軟らかいプラスチックなどでできています。
凹凸や汚れのない滑らかな面に押しつけると、潰れて内部の空気が抜けますが、弾性力で元の形に戻ろうとするので、なかの空気が薄くなります。そのため、まわりの空気に押されて張りつきます。

吸盤の力は、意外に強いものです。
自然な状態での空気の圧力は1㎝2あたり1㎏です。吸盤の内部の空気がまわりの半分に薄くなったとすると、吸盤には1㎝2あたり500gの圧力が働くことになります。

直径15㎝の吸盤があったとしたら、その面積は176㎝2なので、天井に張りつければ、体重88㎏の人がぶら下がれることになります。