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くらげ骨なし 第1話

柳田理科雄のちょこっと解説!

柳田理科雄

今日の1科学【今日の1科学】
このマンガには「骨のあるクラゲ」が登場しますが、自然界のクラゲには、骨がありません。なぜクラゲには骨がないのでしょうか。

動物は、人間や魚のように背骨を中心にした骨のあるものと、昆虫やタコのように骨のないものがいます。骨のある動物を脊椎動物といいますが、「脊椎(せきつい)」とは背骨のことです。

いまから5億年ぐらい前、クラゲの祖先を出発点に、脊椎動物と、それ以外の動物に分かれる進化が始まりました。
脊椎動物には、魚類、両生類、爬虫類、鳥類、哺乳類がいます。これらへの進化の途中で、ウニやヒトデやナマコも生まれました。
脊椎動物以外への進化のなかでは、サナダムシ、ミミズ、イカやタコや貝などの軟体動物、昆虫やカニやクモやムカデなどの節足動物などが生まれました。

つまり、クラゲは脊椎動物に進化する前の動物なのです。だから、骨がないのです。