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くらげ骨なし 第2話

柳田理科雄のちょこっと解説!

柳田理科雄

今日の1科学【サルとモモンガ】
サルとモモンガは、どちらも哺乳類ですが、どのくらい違うのでしょうか。

哺乳類は、いまから2億年ぐらい前に、爬虫類から進化しました。そして、いろいろなグループに枝分かれしていきました。

まず、カモノハシやハリモグラのように、哺乳類なのに卵を産むグループが枝分かれしました。
続いて、カンガルーやコアラのように袋を持つ哺乳類が枝分かれしました。
さらに、ゾウに進化するグループと、ナマケモノやアリクイに進化するグループが枝分かれしました。
その後、それ以外のものは、サルやモモンガに進化するグループと、ウマやウシやネコに進化するグループに分かれました。
サルやモモンガに進化するグループは、9000万年ぐらい前に、サルやツパイ(キネズミ)に進化するグループと、モモンガやウサギに進化するグループに分かれました。

進化の枝分かれが遅いほど、生物として近いことになります。つまり、サルとモモンガは違う動物ですが、哺乳類全体のなかでは、かなり近いといえます。