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くらげ骨なし 第9話

柳田理科雄のちょこっと解説!

柳田理科雄

今日の1科学【クラゲの攻撃】
マンガでは、クラゲが手首から何かを発射して、魚たちを攻撃します。何を発射しているのでしょうか。

クラゲは、イソギンチャクやサンゴと同じ「刺胞(しほう)動物」の仲間です。刺胞動物は、触手に「刺胞」を持っています。
刺胞は細長いカプセルのような形をしていて、内部には毒液が満たされています。そして、刺糸(「しし」または「さしいと」)というチューブがくるくる巻いて入っています。触手がエサや敵の体に触れると、刺糸は根元から裏返しになりながら発射され、相手の体に突き刺さり、毒液を注入します。
刺糸の長さは1㎜ほどですが、何百、何千と打ち込まれるので、魚は麻痺し、人間は飛び上がることになります。

クラゲに刺されたときは、この刺糸が数えきれないほど刺さっているわけですね。ああ、恐ろしや~。