今日の１科学【動物の速さ】
マンガのなかで、モモンガ先生は「ウサギの走る速さは時速72㎞」「カメの歩く速さは時速320ｍ」と紹介しています。いくつかの本に、この数字が載っていたので、ここでも使っていますが、なぜこんなに細かい数字までわかっているのでしょうか。
ウサギの「時速72㎞」とは「秒速20ｍ」です。秒速で計ると、キリのいい数字なんですね。
また、アメリカやヨーロッパには、「マイル」という距離の単位があります。
1マイルは、おそそ1600ｍです。カメの「時速320ｍ」は「秒速0.2マイル」です。これもキリのいい数字です。
僕の想像ですが、日本でウサギを走らせて「お、時速72㎞だ」という測定結果が出たのではなく、もともとは目撃や映像記録などからキリのいい数値を算出したのではないでしょうか。そのデータがいろいろな本やサイトに引用され、別の単位で表現されたりするうちに、数字が細かくなったのだと思います。
動物は、人間と違って、速さを計らせてはくれません。元データは貴重なため、どんどん引用されていくんですね。
