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ウサギとカメ 第6話

柳田理科雄のちょこっと解説!

柳田理科雄

今日の1科学【目覚まし時計】
目覚まし時計は、いつごろ作られたのでしょうか。

西暦966年、フランス人の修道僧が、ドイツの教会に派遣されたとき、おもりの力で歯車を回して鐘を鳴らし、お祈りの時刻を知らせる装置を作りました。これが初めて作られた機械式の時計といわれています。この修道僧は、ローマ教皇になりました。

その後、時計は進歩しましたが、文字盤はなく、決まった時間に鐘を鳴らすものでした。時計に文字盤がついたのは、1300年代の終わりです。

つまり、時計は長いあいだ「いま何時か」を知らせるものではなく、「何時になったよ」と教える装置だったということです。
目覚まし時計も「何時になったよ」と知らせる装置ですから、時計の歴史は、そのまま目覚まし時計の歴史だと言っていいかもしれませんね。