今日の1科学【動物の睡眠時間】
ウシやヒツジは1日に3時間、ウマやキリンは2時間しか寝ないといわれます。他の草食動物も睡眠時間が短いですが、いったいなぜでしょうか。
これには、2つの理由があると考えられています。
まず、草食動物は肉食動物に狙われる立場なので、長く寝ていると襲われる危険が高くなります。また、植物は肉に比べて栄養価が低いので、たくさん食べないと、必要な栄養を取ることができません。つまり、寝る間も惜しんで食べるわけです。
逆に、肉食動物は、襲われる心配がなく、食事時間も短いので、長く寝ます。イヌやネコは13時間、ライオンは15時間眠るといわれています。
別の理由で睡眠時間が長い動物もいます。コアラは、他の動物にとっては毒になるユーカリの葉を食べます。自分だけのエサを確保しているんですね。
ところが、ユーカリの葉は、コアラにとっても消化するのが大変なので、20時間ほど眠り、そのあいだに消化します。
動物の睡眠時間は、何を食べるかに大きな関係があります。