今日の1科学【コケコッコー】
ニワトリのオスは、朝になると「コケコッコー」と鳴きます。なぜでしょうか。
鳥の鳴き声は、「さえずり」と「地鳴き(じなき)」に分かれます。地鳴きとは小さな声で鳴き続けることで、さえずりとは大きな独特の声で鳴くことです。ニワトリの場合は、「コッ、コッ、コッ」という地鳴きはオスもメスもしますが、「コケコッコー」というさえずりは、オスしかしません。
ニワトリのオスが「コケコッコー」と鳴くのは、メスに自分をアピールするため、他のニワトリの群れに縄張りを宣言するため、そしてオス同士のあいだで順位を確認するため、などと考えられています。
朝鳴く理由としては、「太陽の光の刺激のため」という説と「体内時計のため」という説があります。体内時計とは、生物の体のリズムを作り出す仕組みで、私たちが夜になると眠くなるのも、ニワトリのヒナが21日でかえるのも、体内時計のためです。