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赤ずきん 第2話

柳田理科雄のちょこっと解説!

柳田理科雄

今日の1科学【食道の直径】
口から胃への通り道を「食道」といいます。理科のテストで、間違えて「食堂」と書かないようにしましょう。経験者からのアドバイスです。

食道は、消化器官の一つですが、消化も吸収もしません。本当にただの通り道なんですね。人間の食道は、長さが大人で20~25㎝。直径は、普段が1.5㎝ほどで、食べ物が通るときには3~3.5㎝に広がります。

昔、ヨーロッパにいたハイイロオオカミは、大きな個体だと体長(頭からお尻まで)が160㎝で、人間よりやや大きいうえに、野生のものは1度に体重の5分の1もの肉を食べます。次にいつエサにありつけるかわからないので、食べられるときに食べるんですね。

ここから、食道の直径は人間より大きいと考えられますが、それでも普段は数㎝、最大でも10㎝ぐらいにしか広がらないのではないでしょうか。そんなオオカミに丸呑みにされた赤ずきんちゃんは、かなり小さかったのではないかと思います。