今日の1科学【超音波】
『ハーメルンの笛吹き男』を科学的に考えると、笛吹き男は超音波でネズミをおびき寄せたり、追い払っていたりした可能性があります。超音波とは何でしょうか。
音は、空気の振動が伝わっていく現象です。1秒間に振動する回数を「振動数」といい、Hz(ヘルツ)という単位で表します。人間の耳に聞こえるのは、16~2万Hzの音で、振動数が大きいほど、高い音になります。
16Hz未満の音は、人間の耳には聞こえず、「超低周波音」と呼ばれます。道路工事などで発生することがあり、長く聞き続けていると体調を崩すこともあります。
2万Hzを超える音も人間の耳には聞こえず、こちらは「超音波」と呼ばれます。動物のなかには超音波が聞こえるものもあり、コウモリは餌を取るのに、イルカは仲間と連絡するのに使っています。