1話目から読む

ハーメルンの笛吹き男 第7話

柳田理科雄のちょこっと解説!

柳田理科雄

今日の1科学【1200年代に】
超音波には「広がらずにまっすぐ進む」「何かに当たると反射する」という性質があります。このため、うまく使うと、外からは見えない内部の様子を知ることもできます。

もっともよく使われているのが、医療機関の腹部超音波検査(エコー検査)でしょう。お腹に超音波発生装置を当てて、何かにぶつかって跳ね返ってくることを利用して、お腹の中の様子を調べます。

空気は超音波を反射せず、骨は反射しすぎるので、空気のある肺や、骨のある頭や手足には使えません。柔らかい臓器の多いお腹では、なかの様子がよくわかり、病気がないか、お腹の中の赤ちゃんは元気かどうかを調べることができます。

超音波検査がお腹の赤ちゃんに対して行われるようになったのは1970年代です。それ以降に生まれた人は、超音波検査を受けている可能性があるわけですね。