今日の1科学【ルシフェリン】
ホタルが光るのは、体内にルシフェリンという物質を持っているからです。ルシフェリンは、ホタルイカやオキアミも持っていて、それぞれ少しずつ違うので「ホタルルシフェリン」や「ホタルイカルシフェリン」と呼ばれています。
ルシフェリンは、食べ物から呼吸によって手に入れたエネルギーを、光に変えます。私たちが、呼吸のエネルギーで体を動かしたり、物を考えたりするのと同じです。
ルシフェリンは、エネルギーの97％を光に変えます。証明器具が電気のエネルギーを光に変える効率は、白熱電球が2.5％、蛍光灯やLEDが15％ですから、ものすごく高い効率です。光にならなかったエネルギーは熱に変わるので、白熱電球や蛍光灯は熱くなりますが、ホタルはほとんど熱を出しません。このため、ホタルの光は「冷光」と呼ばれます。
