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ドラキュラ 第9話

柳田理科雄のちょこっと解説!

柳田理科雄

今日の1科学【血色】
興奮したり、暑かったりすると、顔は赤くなります。また、恐怖を覚えたり、寒かったりすると、顔は青くなります。なぜでしょうか。

顔の色は、皮膚の元々の色と、メラニンという色素の色と、血の色で決まります。

皮膚は、小さな細胞が集まってできています。細胞は透明ですが、透明で小さなものが集まると、光を反射して白く見えます。雲や雪や砂糖や塩が白いのと同じです。メラニンは黒で、血はもちろん赤です。

興奮したり、暑かったりすると、血管が広がって、血の色がよく見えます。このため、顔は赤くなります。恐怖を覚えたり、寒かったりすると、血管が収縮して血の色が見えにくくなり、皮膚の元々の色と、メラニンの色だけが見えます。このとき、顔は青く見えます。

顔色がいいことを、「血色がいい」といいます。体のメカニズムを見事に表した言葉です。