今日の1科学【わらしべ長者】
わらしべ長者は、わらしべをスタートに、自分が持っているものを必要とする人にあげて、お礼をもらう形で、みかん、反物、馬、屋敷と田畑と、次々にいいものを手に入れていきます。彼の持ち物は、どんなふうに価値が上がっていったのでしょうか。
わら1本＝0.0375円（わら1㎏は75円、2000本で1㎏）
わら＋アブ＝0.0375円（アブはタダ）
みかん3個＝187円 わら＋アブの5000倍！
布3反＝12万6000円 みかん3個の670倍！
立派な馬＝2300万円 布3反の180倍！
大きな屋敷と田畑＝14億円 馬の61倍！
なんと、わらしべからの増大率は370億倍！
面白いのは、持ち物の価値はどんどん上がっていきますが、価値の増大率はだんだん低くなっていくことです。それでも、物語は盛り上がっていくのですから、人間は「何倍になったか」より「何が手に入ったか」のほうに心が動かされるのですね。
