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わらしべ長者 第4話

柳田理科雄のちょこっと解説!

柳田理科雄

今日の1科学【まんじゅう】
まんじゅうは「小麦粉で作った皮で、アンコなどを包んで蒸したお菓子」で、漢字では「饅頭」と書きます。もともとは中国の食べ物で、同じ「饅頭」という字を書いて「マントウ」と読みます。中国の饅頭は、小麦粉の皮で豚肉を包んだもので、現在の「肉まん」や「豚まん」に近かったようです。

日本に伝わったルートは、2つあるといわれています。

①1241年、中国へ仏教の勉強に行った日本のお坊さんが、九州の博多に伝えた。
②1349年、日本に来た中国のお坊さんが、奈良に伝えた。

日本の仏教では、肉を食べることが禁止されていたので、どちらも、豚肉の代わりに、野菜やアンコが包まれるようになりました。日本のまんじゅうは、中国の食べ物が、仏教の考え方でアレンジされ、長い時間をかけて工夫されたものなんですね。