今日の1科学【温泉】
温泉の多い県と、少ない県があります。なぜでしょうか。
日本の周囲では、プレートという岩盤が、4枚もぶつかっています。日本列島の東の海底にある「太平洋プレート」、東日本の下にある「北アメリカプレート」、西日本の下にある「ユーラシアプレート」、南の海底にある「フィリピン海プレート」です。
海のプレートは、陸のプレートの下に潜り込み、地下の熱で溶けてマグマとなり、地上に上がってきます。そのマグマが地表から噴き出したのが火山です。海のプレートは100㎞ぐらいの深さでマグマになるので、火山も、プレートの境目から一定の距離だけ離れた場所にできます。このため、火山は列を作って並びます。これが火山帯です。
温泉は、地下水がマグマの熱で温められたものなので、温泉も火山帯に集中します。いちばん多いのが大分県で、日本の温泉の6分の1が大分県にあります。