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十二支の始まり 第1話

柳田理科雄のちょこっと解説!

柳田理科雄

今日の1科学【十二支】
十二支とは何でしょうか。

古代中国では、殷(いん 紀元前17世紀~前1064年)の時代から、年月や日時や方角を「子(し)、丑(ちゅう)、寅(いん)、卯(ぼう)、辰(しん)、巳(し)、午(ご)、未(び)、申(しん)、酉(ゆう)、戌(じゅつ)、亥(がい)」の12文字で表しました。そして、覚えやすくするために、子にネズミ、丑に牛、寅に虎、卯にウサギ、辰に竜、巳にヘビ、午に馬、未に羊、申に猿、酉に鶏、戌に犬、亥に豚を当てはめました。もともとの文字に、それぞれの動物の意味はありません。

これが日本に入ってくるときに、豚がイノシシに変わり、読み方も日本風に「子(ね)、丑(うし)、寅(とら)、卯(う)、辰(たつ)、巳(み)、午(うま)、未(ひつじ)、申(さる)、酉(とり)、戌(いぬ)、亥(い)」になりました。これが十二支です。

十二支は時刻や方角も表します。たとえば「午」は、方角では南、時刻では昼間の11時から1時のことです。昼の12時を「正午」というのは、このためです。