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十二支の始まり 第2話

柳田理科雄のちょこっと解説!

柳田理科雄

今日の1科学【動物たちの速度】
今日のマンガには、十二支の動物たちが走る速度が出てきます。

このうち、ネズミの時速10㎞、寅の時速64㎞、ウサギの時速72㎞、馬の時速68㎞、猿の時速30㎞、犬の時速36㎞、イノシシの時速45㎞は、本やネットで調べた数値ですが、他の動物は、さらなる調査と、僕の経験や推定によるものです。

牛は人間と同じぐらいの速さで歩くので、時速4㎞と考えました。ヘビの時速16㎞は、ヘビのなかでもっとも速いといわれるブラックマンバの速度です。羊の群れは、馬に乗って誘導し、馬の歩き方・走り方には「常足(なみあし)」「速足(はやあし)」「駈足(かけあし)」「襲歩(しゅうほ)」の4段階があるので、2番目に遅い速足の速度(時速13㎞)としました。

ニワトリの速度は、完全に経験から推測しています。僕は小5のとき50m走の記録が9秒でしたが、必死で逃げるニワトリを捕まえたことがあります。ここから、ニワトリの速度は50mを10秒=時速18㎞としました。

竜は実在しないので、速さの推定には苦労しました。竜は空を飛びます。そして日本や中国の上空には「偏西風」という強い西風が吹いています。その風速は、もっとも強いときで秒速100m=時速360㎞にもなります。これより遅いと、偏西風に流されてしまうので、時速360㎞と考えました。