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一寸法師 第3話

柳田理科雄のちょこっと解説!

柳田理科雄

今日の1科学【大自然の脅威】
身長3㎝の一寸法師にとって、カマキリや蚊は、どれほどの脅威なのでしょうか。

日本でよく見られるオオカマキリは、体長7~9.5㎝、体重3~9g。一寸法師を身長150㎝、体重50㎏の普通の13歳に置き換えると、オオカマキリは体長3.5~4.75m、体重400~990㎏の巨大怪物ということになります!
オオカマキリは、昆虫だけでなく、自分より小さければ、カエルやトカゲなども
食べます。一寸法師は、絶好のエジキになる可能性が……。

蚊は、体重3㎎=0.003gで、一寸法師より小さいですが、産卵前のメスは自分の体重と同じほどの血を吸います。人間の血液は体重の1/13ぐらいなので、体重0.4gの一寸法師の場合、血液の量は0.03g=30㎎。人間は血液の1/3を失うと命が危なくなります。一寸法師の場合は10㎎。つまり、4匹のメスの蚊に血を吸われたら、あの世行き!

さらなる脅威は、川に住むタガメです。体長は6㎝で、一寸法師の2倍もあり、針のような口を獲物に突き刺し、消化液を出して内部をドロドロに溶かし、チュウチュウ吸う!
一寸法師にとって、草むらや小川は、猛獣の済むジャングルや、ピラニアやワニの住むアマゾン川も同然なのです。