今日の1科学【体重に比べて力が強くなる】
モモンガ先生は「体が小さくなると、体重に比べて力が強くなる」と指摘していますが、これはなぜでしょうか。
身長150㎝の普通の13歳と比べると、一寸法師の3㎝の身長は、1/50です。すると、体の横幅も前後の厚みも1/50になるので、体重は1/50×1/50×1/50=1/12万5000になります。
これに対して、腕の力は、腕の断面積に比例します。図形の面積は、正方形なら「一辺×一辺」、長方形なら「縦×横」のように、「長さ×長さ」で決まるので、身長が1/50なら、腕の断面積は1/50×1/50=1/2500になります。腕の力も1/2500ということです。
体重は1/12万5000にまで軽くなったのに、腕の力は1/2500で、体重の減り方ほどには弱くなっていません。
このため、体が小さくなると、体重に比べて、力は強くなります。昆虫たちが、自分の体重の何倍も重いものを持ち上げられる理由も、ここにあります。一寸法師も、体のわりに力が強いと思われます。