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北風と太陽 第5話

柳田理科雄のちょこっと解説!

柳田理科雄

今日の1科学【風速】
風の速さを「風速」といいます。風速は、空気が1秒間に何m動くかを「風速◎m」という形で表します。
風が吹くと、木の枝が揺れたり、波が立ったり、家を吹き飛ばしたりと、いろいろなことが起こります。これは風に力があるからで、その力を「風力」や「風圧」と呼びます。

気象庁では、風速によって、風力と名前を決めて、どんな現象が起こるかを示しています。たとえば、風速10mの風は「風力5」の「疾風(しっぷう)」で「葉のある灌木(かんぼく・背の低い木)が揺れる」「水面に波頭(波のてっぺんの白い部分)が立つ」などの現象が起こる……としています。

風力には0から12まであります。風力12とは風速32.7m以上の風で、それ以上はどんなに強い風も風力12です。地震の震度が7までしかなく、あるレベルを超えると、どんなに揺れが強くても震度7とされるのに似ています。