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みにくいアヒルの子 第2話

柳田理科雄のちょこっと解説!

柳田理科雄

今日の1科学【アヒル】
アヒルは、カモ目カモ科のマガモを、人間が飼い馴らしたものです。
マガモは渡り鳥ですが、アヒルは体の大きなものが人間に大切にされてきたので、長い年月のうちに体が大きくなり、空が飛べなくなりました。

また、マガモの体の色と模様はオスとメスで違いますが、アヒルはオスもメスもくちばしが黄色く、体は真っ白です。これは自然界ではとても目立つ配色で、飛べない鳥がこんな姿をしていると、敵に狙われやすくて危険なはず……。
でも人間に飼われる場合は、逆に目立つほうが有利なので、この姿になったのだろうと考えられています。

アヒルによく似た鳥にガチョウがいます。これは、カモ目カモ科のガンを人間が飼い馴らしたもので、アヒルより体が大きく、首が長くなっています。