1話目から読む

シンデレラ 第2話

柳田理科雄のちょこっと解説!

柳田理科雄

今日の1科学【シンデレラの瞳の色】
このマンガでは、シンデレラは青い目をしています。ヨーロッパやアメリカには、このように青や緑色の目をした人たちがたくさんいますが、なぜでしょうか。

鏡で、自分の目を見てみましょう。
人間の目は、黒目と白目に分かれていますが、黒目も、真ん中が黒くて、まわりが焦げ茶色になっています。
焦げ茶色の部分は、ドーナツのような形をした筋肉で「虹彩」といいます。真ん中の黒い部分が「瞳」ですが、実はただの穴で、そこには何もありません。瞳から目のなかに入った光は、外に出てくることがないので、真っ黒に見えるのです。

虹彩には、髪にも含まれる「メラニン」という黒い色素が含まれています。日本人の虹彩は、メラニンが多いので焦げ茶色に見えます。またメラニンは、赤い光よりも、青い光をよくはね返すので、量が少ないと、青や緑色に見えます。ヨーロッパやアメリカには、虹彩にメラニンの少ない人が多いわけですね。

空が青いのも、空気が青い光をよくはね返すからです。シンデレラの目が青いのは、空が青いのと同じ理由なのです。