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シンデレラ 第6話

柳田理科雄のちょこっと解説!

柳田理科雄

今日の1科学【12時の知らせ】
マンガでは、お城の時計が夜中の12時を知らせています。時計は、いつ頃からあるのでしょうか。

いちばん古い時計は、紀元前3500年ぐらいにできた「日時計」です。地面に立てた棒や板の影の向きが、時刻によって変わることを利用しました。
次に古いのは、紀元前1500年ぐらいにできた「水時計」です。小さな穴を開けた容器から、水が一定の速さでしたたり落ちるのを利用していました。

機械で動く時計ができたのは、西暦966年です。ローマ教皇のシルウェステル二世が、若い頃、村人にお祈りの時刻を知らせるために作りました。ロープに吊り下げたおもりが降りる力で動き、鐘を鳴らす仕組みでした。いまの時計のように文字盤はありませんでした。

文字盤のある時計ができたのは、1300年代になってからです。やはりおもりで動いていたので、おもりが降りるための高さが必要でした。このため、教会や役所の高い塔についていました。
仕組みを考えると「塔についていた」というより、塔が時計そのものだったわけですね。