今日の1科学【ガラス】
ガラスは、とても硬い物質です。
物質が「硬い」というとき、科学では、いくつかの意味があります。「力をかけても形が変わりにくい」「傷がつきにくい」など。
他にもありますが、ここでは、この2つについて考えましょう。
ガラスも、力をかけると、少しは曲がったり、伸びたりします。ただし、それはわずかなもので、この意味での硬さは、鉄の3分の1ぐらいです。
また、ガラスと鉄をこすり合わせると、鉄のほうに傷がつきます。この意味での硬さは、ガラスのほうが鉄より上です。
でも、限界を超える力をかけると、鉄が曲がったまま元に戻らなくなったり、ちぎれたりするのに対して、ガラスは割れてしまいます。また、何かにぶつかるなどの衝撃を受けても、割れてしまいます。
このように、硬いけれども、限界を超える力や衝撃を受けると、割れてしまう性質を「もろい」といいます。茶碗などの陶器や、岩石やダイヤモンドも、もろい物質です。ダイヤモンドは、地球でいちばん硬い物質ですが、鉄とぶつけ合わせると、ダイヤモンドのほうが割れてしまいます。