今日の1科学【ガラスは軟化】
ガラスには、面白い性質があります。
氷を温めると水になり、水を温めると水蒸気になるように、多くの物質は、温度によって、固体、液体、気体と姿を変えます。これを「状態変化」といいます。
ガラスは、常温(人間が暮らすような温度)では固体です。ところが、ガラスは固体のときも、液体のように流動する性質があるのです!
その動きはゆっくりしたものですが、たとえば長い年月の経った窓ガラスは、上のほうが下に垂れ落ちて、横から見ると台形になっています。
温度が上がると、流動するスピードは速くなり、力を加えるとぐんにゃり曲がります。これを「軟化する」といいます。ガラスは785℃で軟化します。
軟化は他の物質でも起こります。たとえば、鉄は700℃で軟化します。